しまむらの2011年3~5月期の連結営業利益は、前年同期比約2割減の65億円前後になったとみられる。東日本大震災後に店舗が一時休業した影響などで既存店の売り上げが目減りした。CM放映の縮小などで経費を減らしたが、3~5月期として2期ぶりの減益となったもようだ。
営業収入を含む売上高は横ばいの1040億円前後だったもよう。同社は震災で402店が被災し、3月末の時点で約20店が一時休業した。主力の「ファッションセンターしまむら」の3月の既存店売上高は前年同月比15%減少。3~5月期累計でも約5%減った。
4月以降は販売が持ち直しているが、関東や東海地方など一部で回復ペースが鈍い。製造業の操業停止に伴う所得減などで消費環境が悪化しているとみられる。速乾性の肌着や靴下、若年層向け婦人衣料などは好調だが、男性向け衣料やかばんなどの小物が苦戦している。
予定していたCM放映を震災の影響で取りやめたことや、節電による光熱費の圧縮などで経費は計画より減ったとみられる。ベビー・子ども用品の「バースデイ」など収益性の高い業態も伸びたが、主力業態の販売落ち込みを補えなかった。
店舗の損壊や商品の滅失など震災に関連した特別損失は、3~5月期の計画を公表した3月30日時点で見込んでいた30億円程度より縮小したもよう。ただ、資産除去債務会計の適用に伴う損失なども負担となり、純利益は前年同期(47億円)から減少した公算が大きい。
12年2月期は売上高が前期比4%増の4570億円、営業利益が微減の396億円を見込む。3~5月期の業績は計画を上回ったとみられるが、夏場の節電営業や、小売り各社のセール販売強化による競争激化などが6月以降の懸念材料となりそうだ。