宮城県仙台市の仙台塩釜港にほど近い宮城野区蒲生地区。この地区は、塩釜埠頭の物流センターなどの南側に位置する。物流施設と七北田川の間にあり、東側は仙台湾で太平洋につながるところだ。海側には少し高くなっている緑地による緩衝帯が設けてあり、川側も堤防で守っているかたちとなっている。ところが、今回の津波はその備えも超え、この地区にも大きな傷跡を残している。
震災から2カ月以上が過ぎ去り、この地区の一部では整地が進むなど復興の兆しも見せているが、鎚音はまだ聞こえる段階にはない。この地区にあった小学校も大きな被害を受け、現在はがれきに覆われているかたちである。この一帯は集落があったはずだが、基礎部分を残して大半の家は崩れ去っている。そのなかで、北側の物流センターなどの陰になる地区では、少し面影も残っているのだ。



専門家によらないと断定できない部分もあるが、緩衝帯を乗り越えた津波と川を乗り越えた津波により被害が出たと見られるが、北側は倉庫や物流センターという大型の建物が壁代わりとなったことで、被害状況が変わっている。こうした分析により、今後の住宅建築の場を考えれば、最悪のケースに備えることになるはずである。
【石崎】