法務省は3日、2010年末現在の外国人登録者数は213万4151人で、09年末に比べ5万1970人減ったと発表した。毎年の統計をとり始めた1961年以降、09年に初めて減少に転じてから2年連続で減った。同省入国管理局は「世界金融危機後の不況が長引き、多くの日系ブラジル人らが出国した影響が大きい」とみている。
国籍別では、1位の中国が約6600人増えて68万7千人。2位の韓国・朝鮮(約56万6千人)は特別永住者の日本への帰化が進み、約1万2千人減った。3位のブラジル(23万人)は約3万7千人の大幅減少。4位のフィリピン(約21万人)は微減だった。
【5月18日 AFP】自分たちの民族の食事を捨て、高脂肪・高カロリーのジャンクフードに手を伸ばす米国の移民たち――食生活の切り替えの背景には、ジャンクフードは値段が安くどこでも手に入りやすいという理由の他に、米国文化に早く溶け込もうという心理もあるようだ。
米国の3つの大学の共同チームが行った研究によると、食生活が米国化し、ファーストフードを多く食べている移民は、自分たちのルーツの食習慣を維持している移民に比べて、摂取カロリーが平均182カロリー多く、摂取している飽和脂肪も7グラム多かった。
またファストフードの多いグループのほうが肥満や、肥満に関連する慢性疾患に罹りやすい傾向が明らかになった。子どもの肥満傾向で見てみると、米国在住15年になる移民の子どもは、米国で生まれた子どもと違いがなく、3人に1人が過体重あるいは肥満だった。
米国へ移住した後の食生活が悪化する現象は、アフリカ出身者や南米出身者など多くの移民グループについて過去の研究でも指摘されている。しかし今回の研究では、アジア系米国人が「米国への帰属感を高めるために米国風フードを食べるかどうか」という文化的側面にも焦点を当て、2つの実験を行った。
1番目の対照実験ではアジア系米国人を2つのグループに分け、好きな食べ物を書いてもらったが、その前に片方のグループには「あなたは英語で話せますか?」という質問をした。一見、変哲のない質問に聞こえるが、研究チームによると移民たちは「自分に向けられた場合、外見や肌の色から自分だけ特別に思われたのではないか」と感じ、移民たちの「アメリカ人らしさ」を脅かす効果があるという。実験の結果、この質問で「脅された」グループでは、好きな食べ物にマカロニやチーズ、ハンバーガーといった「アメリカン・フード」を挙げる人の数が、質問されなかったグループの3倍だった。
2番目の実験でも同じくアジア系米国人を2つのグループに分け、片方のグループには最初に「実験に参加できるのは米国人だが、あなたはなに人か」と聞いてから参加してもらった。そして、BLTサンドイッチやフライドチキン、ホットドッグやハンバーガーといった米国風メニューと、寿司やビーフン、照り焼きチキンなどのアジア風メニューの両方を見せ、食べたいものを選んでもらった。
結果は非常に対照的で、アメリカ人であるかどうかを問いただされたグループでは6割が米国風メニューから選んだのに対し、問われなかったほうのグループでは7割がアジア風メニューから選んだ。報告ではこの差を食べ物に置き換え、アメリカ人らしさを問われたグループのカロリーと脂肪の摂取のほうが「マクドナルドのチキンナゲット4個分」多くなると表現した。
こうした食生活を長年続けると、米国へ移住した直後は肥満率の低かった移民たちも、米国風の食物に切り替える中で、米国生まれの人々の「4人に1人」という肥満率に追いついてしまうと研究では警告している。移民のルーツを持つワシントン大、カリフォルニア大学バークレー校、スタンフォード大の3人の米国人研究者が行った同実験の報告は、心理学専門誌「サイコロジカル・サイエンス(Psychological Science)」6月号に掲載される。(c)AFP/Karin Zeitvogel
国際結婚が破局した夫婦の子どもの処遇を定めたハーグ条約に加盟することを念頭に、菅政権が検討している国内法の骨子案が判明した。日本国内に連れてこられた子どもの所在を政府が責任を持って特定することが柱で、近く骨子案を閣議了解する方針だ。
菅直人首相は欧米の強い要請を受けて条約加盟を検討している。加盟するには子どもを連れ戻すための手続きを定める国内法を新たに制定する必要がある。
骨子案によると、条約関連の事務を執り行う「中央当局」として政府内に担当部局を新たに設置。他国から子どもの返還を求める申請を受け、所在を調査して特定する。その際、関係機関や自治体に情報提供を求めることができるようにする。条約発効前に発生した事案はさかのぼって適用されることはないとした。
子どもを連れている親に返還を命じるための手続きも設ける。返還を求めた親による子どもやもう片方の親への暴力の恐れがある場合や、子どもを連れている親が返還先の国で刑事訴追される恐れがある場合は、返還を拒否できるとした。
Cameron Pledges to Cut Back on U.K. Immigration
優秀な移民以外はお断り──欧州屈指の寛容さを誇った受け入れ大国が保守党政権下で規制に乗り出した

拒否されて フランスからイギリスに渡ろうとして仏警察に捕まった難民 Reuters
イギリスのデービッド・キャメロン首相は14日、南部ハンプシャー州で開かれた保守党の会合で行った演説で、EU諸国以外からの移民の受け入れを制限する方針を明らかにした。
キャメロンが移民政策に特化した演説を行うのは、1年前の選挙戦以来。移民の受け入れ数を現状の年間「数十万人」から「数万人」に減らすと約束した。
インドのビジネス・スタンダード紙によると、キャメロンは演説でEU圏外からの移民が多くなった要因としてイギリスの福祉制度を批判。その上で、現政権は「大量の移民ではなく優秀な移民」のみを歓迎すると発言した。
「問題は、働かない国民を長年支えてきた福祉制度のおかげで、ぽっかりと空いた労働市場の穴を、移民が埋めているということ。非難されるべきは、このひどい福祉制度であり、前政権がその改革に完全なまでに失敗したことだ」
インドのヒンドゥスタン・タイムズ紙によると、キャメロンはさらに、前政権である労働党は大量の移民と不法移民(主に学生や合法移民の家族)が法の抜け穴を利用して入国してきたことを傍観していたとも批判した。
英ガーディアン紙によれば、英語を話せなかったり社会に同化する意志のない移民は、コミュニティーを分断させる「一種のわだかまり」を生んでいるとも語った。
ガーディアンが公開しているキャメロンの演説全文から、要点を一部引用すると──。
■移民の大量受け入れは善行で、経済もおかげで助かっているという主張もあれば、移民はイギリスの寛大な福祉制度を悪用しているという主張もある。こうした両極端な主張をただし、分別ある理論的な議論を展開することが、政治家の役割だ。
■しかし先の労働党政権はそれとは逆に、議論を煽ってきた。移民に反対するのは人種差別だとでも言うように議論そのものから目を背けた閣僚もいれば、自身の保守派としてのイメージを守ろうと躍起になって反移民を叫びながら、移民削減へ向けて何一つ具体的な行動を起こさなかった閣僚もいる。
■わが国は移民から計り知れないほどの恩恵を受けてきた。どこの病院に行っても、ウガンダ、インド、パキスタンなどから来た人々が病人や弱者の世話をしている姿を見かける。学校や大学では、世界中から集まってきた教師がイギリスの若者たちに刺激を与えている。外国から来た起業家たちは地元経済に貢献しているだけでなく、地域社会の一員としての役割を果たしている。
移民がイギリスに多大な貢献をしていることは間違いないし、われわれも歓迎している。だがそれでも、私にははっきりさせておきたいことがある。長い間、イギリスは移民を多く受け入れ過ぎてきた。
■移民の制限は、この国の将来にとって非常に重要な課題だ。だかこそ、わが保守党は選挙戦中に国民にはっきりと約束した。移民の数を80〜90年代のレベルにまで削減することを。そして政権を取った今、われわれはこの目標の達成に向かっている。
合法移民については、EU諸国以外からの移民の数に上限を設ける。不法移民については取り締まりを強化。難民の認定ついても見直しに取り掛かった。こうした取り組みの成果は見えてきている。
■とても若く英語がほとんど話せない外国人が英国民と国際結婚するケースがある。この場合、政治的公正に反したとしても、偽装結婚の可能性を疑わないわけにはいかない。昨年11月より配偶者ビザ申請の条件として最低限の英語能力の証明を求めているのも、そのためだ。われわれはまた、イギリスに来る配偶者の年齢制限を21歳以上と規定した。
■もちろん、イギリスは今後も世界の優秀な頭脳や、迫害から逃れてくる人々を歓迎する。だが現保守党政権の下、わが国の国境は開放されているわけではなく、移民の数は受け入れられる範囲でなければならない。そこに「もし」とか「しかし」といった条件はない。これは、われわれが国民と交わした約束であり、決して破ることのない約束だ。
科学技術や医療などで優れた技能を持つ外国人の日本への受け入れ拡大策が7日、明らかになった。経歴や実務経験などをポイント制で評価。一定以上の得点を得た外国人を政府が「高度人材」と認定し、「連続10年の在留」が原則の永住許可要件を5年にするなどの案を盛り込む。人口減を踏まえて専門知識などを持つ人材を日本に呼び込み、国際競争力の底上げを目指す。
政府は2012年7月の導入を目指す。関係省庁などは今後、政権交代があっても必要な政策と位置付ける構えだ。
政府が受け入れへ向け優遇するのは「医療・介護」や「情報通信」などで専門性を持つ外国人が対象。学歴や年収、母国での職務経験などのほか、日本語の能力なども重視し、一定以上の点数があれば政府が「高度人材」と位置付ける。入国管理を担当する部局が人材の評価や認定に当たる。
優遇策の柱が永住要件の緩和。政府は一般の外国人に永住権を付与する際、「連続10年」の滞在実績を求めているが、高度人材の場合は5年程度に縮める案が有力だ。
一定以上の年収が見込める人材は、扶養する親や家事使用人を一緒に入国させることを認める。アジア地域の外国人などにこうしたニーズが高いとされる。「教授」の在留資格で入国した外国人に事業経営も認めるなど、在留資格を超えた活動も許可する。
政府が専門知識や技能を持つ外国人の受け入れに前向きなのは、人口が減少するなかで日本の研究開発や企業の国際競争力の底上げを狙っているためだ。
こうした外国人が増えれば、日本や企業などで働く日本人が刺激を受け、知識レベルの向上に役立つといった波及効果が大きいとみられる。政府は昨年6月の新成長戦略で、高度人材に当たる登録者数を09年末現在の約15万8000人から20年までに30万人程度に倍増させる計画を掲げている。
ただ、経済の長期低迷から抜け出せない日本は外国人から見て魅力的ではなくなりつつあるとの指摘もある。日本は単純労働者も含めて外国人受け入れに前向きではないとのイメージがあり、「専門家受け入れ拡大」を掲げる政府の思惑通りに進まない可能性も残る。
米国などは伝統的に先端技術者のみならず移民受け入れにも積極的。英国やカナダなどは競争力強化を盾にポイント制などを導入済みだが、欧州などでは移民の選別や国内雇用保護の意味合いもあるといわれる。
日本で勉強し、日本で就職希望の留学生の多くは大学の就職支援態勢に不満――。
東京で就業体験中の韓国の大学生2人が、大学への調査と留学生アンケートを行ったところ、そんな結果が出た。2人は「出口の支援が不十分」と訴えている。
2人は、リクルートの関連会社「リアセック」(港区)の就業体験生として来日した梨花女子大4年の
その結果、多くの大学が企業の留学生採用計画を把握しておらず、留学生から「企業説明会で外国人採用がないと知った」などの不満が出ていた。一橋大や桜美林大などは、留学生の採用実績・計画の情報を提供しており、林さんは「無駄足を防ぐのに有効」と話す。就職説明会は全大学が行っていたが、留学生の参加率は3割未満が多い。日本人向けと同じ授業後の夕方開催が多く、留学生から「生活のため日々バイトしており、参加しやすい日時に」との声があった。
「大学がOBの進路を把握しておらず、OB訪問ができない」との不満もあり、頼りは「仲間の口コミ」。韓さんは「留学生OBの進路のデータベース化を」と提案し、同社の近藤賢CEO(最高経営責任者)は「留学生の存在感は高まっているのに、大学の対応が追いついていない」と話す。今年の就職戦線は「将来の幹部候補として留学生を採用する企業が例年より多かった」(一橋大キャリア支援室)ものの、「全体では日本人と同様に厳しい」(日本学生支援機構)状況だ。
英エコノミスト誌が警告した「人類の自発的絶滅」は杞憂だった、日本を除いては
青森大(青森市)が2008~10年度、通学実態のない留学生計122人を除籍処分にしていたことが5日までに分かった。仙台入国管理局は就労目的の偽装留学とみて国外退去を求め、大半がすでに出国した。
同入管によると、ほとんどは中国人で、うち約9割が首都圏や愛知県、北海道の飲食店などで働いていたという。同入管総務課は「学生減を補おうと急に留学生を受け入れ、出欠確認などがおろそかになったのだろう」と指摘。
同入管が2008年、留学生の在留資格の延長を審査した際、通学せず県内にも住んでいない学生がいることが発覚。学費などの支払いを担保する書類を偽造したケースもあった。
青森大は「休暇期間中でコメントできる職員がいない」としている。
米商務省国勢調査局は21日、2010年の国勢調査の結果を発表した。
4月1日現在の全米の人口は3億874万5538人で、10年ごとに実施される同調査で初めて3億人を突破した。00年の前回調査(2億8142万1906人)に比べ9・7%増。ヒスパニック(中南米系)などの移民の流入が要因とみられる。
全米50州中、人口の伸び率が最高だったのは、ネバダで35・1%。アリゾナが24・6%で続いた。一方、「自動車の街」と呼ばれるデトロイトを擁するミシガンは0・6%減で、50州中、唯一減少した。人口が最多の州はカリフォルニアで3725万3956人。
国勢調査の結果は、大統領選の選挙人や下院(定数435)の州ごとの議席配分を見直す際の指標となる。今回の調査では、共和党が強い南部で人口が増え、民主党の地盤である北東部で減っており、12年の大統領選などの選挙では、共和党に有利な議席配分となることが確実となった。